先週末は嫁が待ちわびた関西蚤の市と、せっかく出て行くので無理を言って見せて貰ったムトカの「赤い別邸」オープンハウス、それから事務所の後輩廣瀬くんの「ハタダンダンハウス」のオープンハウスと忙しく楽しい日々でした。

蚤の市では、傘立てやらドライフラワーやらを勢い良く買う嫁。ボクはといえば、北欧アンティーク調のカップ&ソーサーの前で悩んでいると嫁に「それ、好みじゃない」と言われ撤退。錆びた鉄のアングル棚受けの前で「ちょっと個性が強すぎるよな~」とか悩んで結局買わず。結果何も買わずに帰ってきた優柔不断な奴です、はい。

嫁と子供を尼崎のコストコに降ろし、時間が無いのでダッシュで赤い別邸へ。(比喩ではなくガチで駅前から走りました。)
そういえば、この日久しぶり(多分小学生以来)に阪急電車に乗った。人生で始めて乗った電車が阪急電車なので懐かしい気持ちに。とか思ってたら赤い別邸が阪急電車色だと気付き心が弾んだ。
何故赤い?かは置いといて、建物を堪能。小さな住宅では面積をくってしまう階段を上手に使って空間を構成し、上下の視線移動の先にある丸窓が気持ちよかった。
ひと通り見終わって、時間がなかったので挨拶して退散。帰る道中まだまだ建物を咀嚼できずにボーっと考えていると、名古屋で花井くんが同じくムトカ設計のN邸のことを住宅じゃないよね。と言ってたのを思い出した。その言葉をヒントに考えを巡し、N邸もペインターハウスも残念ながら見れては無いけど、きっと村山くんの言うように住宅ではなく小さな建築なんだろうと想像してみる。
そして赤い別邸もその名の通り別邸なので本邸があるのだけれど、それを差し引いてみても住宅として成立する少し手前で立ち止まっている。小さな建築であるために。料理で例えるなら、N邸から始まる連作は白い長方形プレートに色とりどりに並べられたオードブルで、食欲をそそる為に一口サイズで塩分や酸味が少し強い。そしてこれらの住宅はオードブルの一口に凝縮された世界観とよく似ていて、量が増えて塩分を抑えてしまうと主食(住宅)になってしまうので、そうはならないように操作されているんだなきっと。
何故赤いか?の理由は聞いたけど、その他の諸々のことを含めて現場で話していたことは結局料理の塩加減の話でしか無いのだと気付く。もちろんそれも重要なのは言うまでもないが。
この仮説が正しいのならこの後にメインディッシュがある筈なのでそれまでお腹を空かしておきます。

一方、その翌日に見せて貰ったハタダンダンハウス(舌噛みそう)も実は赤い別邸と同じで階段が空間を構成する鍵になっている。
施主の要望である客間、仏間、趣味の部屋等や外壁のレッドシダー張、薪ストーブと盛り沢山。老夫婦二人暮らしにしては大きな家で、ハンバーグステーキ、ライス味噌汁付の様相。お腹いっぱい食べたい施主にとっては大満足の家になっているのでしょう。一緒に仕事していたころから知っている彼の好みが表れている部分に納得し、知らない意外な一面を知って気恥ずかしくなったりしました。そしてこの家は写真で見るより現物のほうが良いパターンでした。次作がどうなるか楽しみです。

ちなみに現在建設中のサイタハウス4は「サラダうどん #うちごはん」やね。

関西蚤の市。楽しかった。楽しすぎて何も買えなかった。嫁はガッツリ買って女子って凄いと思った。
赤い別邸の丸窓から見える公園
窓の外の村山くん
ハタダンダンハウス外観。ハタダで一回切ってンダンハウスと読む(笑)
気持ちのよい吹き抜けと、気兼ねなく走り回る我が息子達(汗)